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ロングライダースのデザイナーをしております「ところで(@tokorode565)」と申します。

去る5月24日、ロングライダースの皆が翌日のAACRのために木崎湖へ民族移動してゆくのを見送りつつ、「初心者向けロングライドはじめの一歩」と銘打って、サイクリングロードは走れるようになったけど次にどこを目指せばいいのか分からない、とか、ロングライドしてみたいけど何かと不安……という方を対象に、イベントを行いました。


とりあえず第一回ということで、スタート地点は自走で参加しない人のことを考えて、無料駐車場もありホームコースでもある荒川サイクリングロードの秋ヶ瀬公園を選択。「はじめの一歩」で100km超えはキツいだろうということでああでもないこうでもないと懊悩し、結局全長77kmのコースを提示して募集した所、9人の参加希望者が集まりました。

参加者の一人が広い秋ヶ瀬公園の中で集合場所を間違えていて迎えに行ったりとバタバタしたためか、出発前に手信号の講習をし忘れるというハプニングもありつつ、サポートとしてキャノンボーラー・Baruさんと、輪界の妖精・キクミミさんにも来て頂いて、私を入れて総勢12名の大所帯で秋ヶ瀬公園を出発。

順調にサイクリングロードを走りぬけ、一般道へと降りる直前にあった路面工事をそろりそろりと通過して、一般道に降りて曲がり角で振り返ってみると人数が減っていました。Ternのミニベロで参加してた方と最後尾を押さえてたBaruさんとキクミミさんが見当たりません。

何かトラブルがあったのかと戻ってみましたが姿もなく、心配ではありましたが一応次の休憩地点は伝えてあるしということで、戸守のローソンまでゆっくりと移動を再開。
我々が到着してみると、Ternのミニベロの方をエスコートしたBaruさんとキクミミさんがすでにくつろいでおりました。聞くところによるとTernの方がダートでチェーン落ちしたものの、即座に修理して我々とは別コースで先着したとのこと。時間と戦うキャノンボーラーと輪界の妖精さんにかかってはチェーン落ち程度のトラブルは無いも同然ということでしょうか。

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トラブルシュートついでに偶然会ったキクミミさんの知人の方もここから飛び入り参加して、総勢は13名とさらに膨れました。高坂の渋滞を通過する際の亀の歩みは想定内で、渋滞や信号で何度か列が途切れるもなんとか物見山の麓に到着。ローソン下の歩道の広くなっているところでいくばくかの注意を行って、登り切ったところのトイレまで各自のペースでフリーラン。
最近走っていないこともあり自分自身が置いて行かれることも危惧していましたが、高低差100mほどしかない登りではさすがにそれはなくて一安心。

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大きく遅れる人も出ず一息ついたところで物見山名物の登坂練習周回コースを走ってみますかと尋ねてみましたが希望者は一人もいませんでした。さすがにそこまでの余裕はないようです。ならばと20kmほど距離が伸びますがうどん屋で食事をしましょうか? と話を振ってみるとそれならばということで、皆さんをサイクリスト100円引きの越生の甚五郎へご招待。

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もちろん甚五郎の前にはパン工房シロクマにも寄るのを忘れません。翌日のAACRを襲う某集団のような勢いでサイクルラックを埋め尽くす姿に、ここで食べるのもいいけどすぐ甚五郎なんだけどなぁ。と思いはしても、ロングの最中ならエネルギー補給は何者にも勝る正義です。とはいえ次のお客さんもやってきたことですし、ひと通り休んだらすぐ近くにある甚五郎へと移動。

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さすがにこの人数では入店に時間がかかるのもやむ無しということで、テーブルの空いたところから入ってもらって3テーブルを埋め尽くします。店内には誰が寄贈したものかオダックスジャパンが制作した東日本大震災復興支援バンダナが飾られていました。

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ちなみに、「初心者向けロングライドはじめの一歩」と銘打って集めたイベントではありますが、Baruさんのいたテーブルで募集開始からイベントまでの約1ヶ月の間に初級キャノボを済ませてしまった方がいたことがこのとき発覚。千人単位で人を集めるイベントでもありませんし、なんといっても初心者の時期とは短期間に長足の進歩をするもの。
さすがに募集開始からイベントまで1ヶ月以上も間を空けてしまったのはこちらの判断ミスでしょう。次回以後は募集と開催はもっと短い間隔で行おうと思います。

店を出て、登りのないコースで荒川CRへ戻る前に関越道高坂のサービスエリアで休憩。自動車で高速に乗った際に使ったことのある方は多くても、サイクルジャージのまま裏手から入るのは一種非日常感が強くて楽しんでいただけたようです。
もっとも私は前日発売とアナウンスのあった「艦娘冷却水」こと通称時雨水目当てでここを休憩地点に選んだにも関わらず、入荷していないということで目論見が外れ精神的に大破撤退することになりましたが。

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本当なら越辺川にかかる木製冠水橋の島田橋も通過しようと目論んでいたのですが、そこに向かうまでのコースが大型車の通行量も多いこともあり、ちょっと人数が多すぎるため涙を呑んで割愛。サイクリングロードから軽く紹介するだけに留めたのですが、この時是非とも通過しておくべきでした。なんとこの走行会の直後、6月上旬の大雨で橋が流されてしまったとのことです。
残念ではありますが、神ならぬ身にはそんなことはつゆ知らず。

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越辺川サイクリングロードを下り川島町を横切り、右岸とは全く風景の異なる荒川サイクリングロードの左岸へ。サイクリングロードというよりも田んぼの中の細いあぜ道を辿って榎本牧場に到着です。

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境川の飯田牧場に優るとも劣らないサイクリングロード至近の名物牧場として有名ですので名前を聞いたことのある方も多いかと思います。
併設のジェラートショップ「FORTUNA」は今年の春に新しくなりました。

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思うままに注文してみんなでジェラートをぱくつきしばし歓談するもお客さんは引きも切らず。来た時から満車状態だったサイクルラックは入れ代わり立ち代わりなので素直に出発することに。
荒川左岸のサイクリングロードは細いだけにスピードを出すことはできませんが、ここまでに疲れた足を休めつつゴールまでのんびりと走るのに丁度いいコースです。
名物店のうどんの川岸屋を横目に開平橋をくぐり上江橋もくぐり、往路で使ったコースに合流して無事ゴールの秋ヶ瀬公園に戻ってきました。



走行距離は91km。「はじめの一歩」としては充分な距離を走れたと言うべきでしょう。
至らぬ点もありましたが、一先ず無事故で終えることができたのは幸いでした。
第一回で終わらず、距離も増やすこと、二回三回と続けることを考えていますので、ご興味のある方は機会がありましたら次回以後ご参加下さい。