前回「フレームに関する定説と現実」の続編として、『硬いフレームは脚に来る』と言われる事に関して私なりの考察を述べます。
まず『脚に来る』というのはこの場合、ペダリングの反力で筋肉疲労や関節へのダメージが進行しやすい、という意味かと思われます。
物理的には空力、転がり抵抗や機械的フリクションロス、重量などの条件、速度や加速度等の走り方が同じだったら、必要な運動エネルギーは同じ筈です。
硬い、つまり剛性が高いフレームは入力に対する損失(フレームがたわむとその力は熱エネルギーに変換されて大気解放され、推進力に還元されない)がより少ないので、むしろ効率は良い筈です。
にもかかわらず『脚に来る』のは何故か?
答えは力の伝達時間にあります。 続きを読む